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【原 著】
帝王切開手術時における子宮収縮剤選択に関する検討


本橋 恵美子1), 大河原 聡1), 根本 玲子1), 望月 愛郎1), 内野 直樹1), 西島 正博2)
1)社会保険相模野病院母子センター
2)北里大学医学部産婦人科学


 (目的)帝王切開手術の際一般に児の娩出後経静脈的にマレイン酸エルゴメトリン,PGFなどの子宮収縮剤の投与を行なう場合が多い.一方,子宮収縮剤の投与で心房細動などの重篤な合併症を起こした症例も報告されている.本研究においては帝王切開手術時の子宮収縮剤の選択につき検討することを目的とした.(方法および対象)平成8年より11年までの4年間で当母子センターで帝王切開手術を行なった719例のうち前置胎盤,胎盤早期剥離,妊娠中毒症,多胎などを除いた母体合併症のない正期産571例を対象とした.これらをマレイン酸エルゴメトリン使用群(MEM群:254例)オキシトシン使用群(オキシトシン群:317例)の2群に分け,手術時間,出血量,術中血圧変動の状態,副作用などにつき検討した.麻酔は全例脊椎麻酔にNLAの変法を併用した.(結果)1.術中の出血量はMEM群とオキシトシン群で0〜499ml,500〜999ml,1000ml以上に分けて比較すると両群間に有意差を認めなかった.2.術中血圧変動は,MEM群に血圧上昇例が有意に多かった(p<0.05).3.MEM群で術中VPCの発現例を3例認めた.4.収縮剤未使用群は出血量増加のため設定できなかった.(結論)帝王切開手術時の収縮剤投与は必要で,現状ではオキシトシンが安全で有効であると思われた.

Key words:Cesarian section, Oxytocic agent on the uteine contraction, Methylergometrine maleate, Oxytocin

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(4) 389-392, 2001


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