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【原 著】
妊娠中毒症および子宮内胎児発育遅延を伴った巨大絨毛膜下血腫(Breus' mole)の1例


小原 みほ子, 北 直子, 金井 誠, 加藤 清, 芦田 敬, 大平 哲史, 小西 郁生
信州大学産科婦人科学教室


 Breus' moleは胎盤胎児側の絨毛膜板の直下に生じる巨大血腫である.2,000分娩に1例の頻度で認められ,比較的稀な疾患である.本疾患では,胎盤内に巨大な血腫が生じ,胎児胎盤循環が損なわれ,子宮内胎児発育遅延(IUGR)や子宮内胎児死亡をきたす頻度が高く,児の予後が不良であることが多い.今回,我々は,IUGRを認め,出生前の超音波検査によりBreus' moleを疑い,生児を得ることのできた症例を経験した.症例は23歳の初産婦で近医にて妊婦健診を受けていた.妊娠32週の健診時,高血圧,蛋白尿,浮腫を認め,妊娠中毒症の診断にて同院に入院となり,妊娠33週1日に当科に紹介入院となった.入院時の超音波検査にて,胎盤の胎児側に,長径10cm,厚さ4cmに及ぶ,正常胎盤組織よりも不均一で高輝度を呈する部分を認めた.妊娠34週1日には高輝度の部位に加えて低輝度を呈する部分が増加し,胎児側全面を覆うように著しく増大した.以上の所見からBreus' moleを強く疑った.妊娠34週6日,突然,自然陣痛が発来し,1,648g,Apgar score 8/9の男児を娩出した.分娩後,母体の血圧は正常化し,浮腫も消失し,尿蛋白も徐々に減少した.胎盤には,絨毛膜板直下に,胎児面のほぼ全面にわたって凝血塊が存在し,この凝血塊の容積は胎盤全体の約半分を占めており,Breus' moleと診断された.本症の臨床的特徴について文献的考察を加えて報告する.

Key words:Breus' mole, Placenta, IUGR, Preeclampsia

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(4) 345-351, 2002


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