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【症例報告】
未分化胚細胞腫の2例;術後補助化学療法と妊孕性温存に関する考察


佐藤 聡二郎, 小林 陽一, 石山 めぐみ, 大熊 克彰, 近藤 春裕, 香西 洋介, 斎藤 馨, 木口 一成, 石塚 文平, 田所 衛
聖マリアンナ医科大学産婦人科学教室
同 病理学教室


 未分化胚細胞腫の2例を経験したので報告する.症例1は21歳,0経妊・0経産.下腹部痛と月経不順で来院,超成人頭大の腫瘍を認め,充実性成分と嚢胞状成分が混在し,血中LDH 1,068 IU/ml,血中hCG 7,760 IU/mlであった.症例2は27歳,0経妊・0経産.下腹部腫瘤で来院,小児頭大の充実性腫瘍を認め,血液検査上LDH 12,795 IU/ml,尿中hCG定性反応陽性であった.症例1, 2ともに患側付属器切除術施行し,術後補助化学療法としてBEP(ブレオマイシン,エトポシド,シスプラチン)療法を施行した.症例1では術後一過性に乳汁分泌を認めた.術前のPRLは10 ng/mlと正常であったが,術後7日目58 ng/mlと一過性に上昇し,術後21日目には12 ng/mlと低下し症状も自然消失した.症例2では化学療法施行中に月経不順出現したが,治療終了後6か月以内に自然改善した.術後5年以上その後の卵巣機能も含めてフォローアップしているが,ともに月経周期は順調であり,再発の徴候もなく経過良好である.症例1はその後自然妊娠に至り生児を得ている.

Key words:dysgerminoma ovary BEP

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(1) 15-19, 2009


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