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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(4)
当科における1型糖尿病合併妊娠の管理


笠原 慶充, 亀田 高志, 篠崎 博光, 片貝 栄樹, 西郡 秀和, 高木 剛, 安藤 一道, 峯岸 敬
群馬大学医学部産婦人科


 糖尿病(DM)合併妊娠は母体,及び児の合併症を最小に抑えるために厳密な血糖コントロールが必要となる.1型DMは平時よりインシュリン投与が不可欠であり,2型DMに比し,コントロールが困難な症例も多い.今回我々は,過去7年間に当科で経験した1型DM合併妊娠を後方視的に検討し,若干の考察を加え報告する.対象は,1995年から現在までに当科で経験した1型DM合併妊娠9例であり,経産婦2例,初産婦7例であった.全例が妊娠前よりインシュリン投与を受けており,妊娠中は強化療法を施行した.妊娠期間中のHbA1cの平均値は5.7〜7.4であり,HbA1c 6.0以下にコントロールできた症例は6例であった.糖尿病合併症として,単純性網膜症が3例,うち1例は35週時発症であった.増殖性網膜症,糖尿病性腎症,神経症を持つ例は認められなかった.児の在胎週数は36週6日から40週4日,うち4例が正常経膣分娩,1例が吸引分娩,4例が帝王切開であった.出生体重は2895g〜4392g,うち6例がappropriate for date,3例がheavy for dateであった.新生児合併症として,RDS発症は認めなかったが,低血糖が2例,高ビリルビン血症1例を認めた.当科における過去7年間の1型DM合併妊娠9例を検討した.新生児合併症を認めた症例は,母体の血糖コントロール不良例であった.また,帝王切開が9例中4例(44.4%)であり,うち3例はHbA1c 6.0以上であった.血糖コントロールの重要性は言うまでもないが,1型DMのコントロールの困難さを認識させられた.今後検討を重ね,更なる改善を求めたいと考えている.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 241-241, 2001


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