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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(5)
最近経験した胎盤血腫の一例


荒井 忠士, 鴨下 詠美, 佐藤 倫也, 久嶋 則行, 源田 辰雄
北里研究所メディカルセンター病院産婦人科


 胎盤嚢胞性病変は妊娠経過中しばしば経験されるが,小さいものであれば臨床的に問題となる報告は少ない.今回我々は妊娠20週で発見され,子宮内胎児死亡に至った巨大胎盤血腫を経験したので報告する.症例は22歳,0経妊0経産,で生来健康であった.平成12年11月18日を最終月経とし,妊娠.前医での定期検診では16週までは特記すべき異常は認められなかった.20週の定期検診時,超音波上,胎盤から連続する直径6センチのHigh echoic massが確認されるも母体自覚症状はなかった.また,胎児発育はやや小さめであった.その後,22週になってもHigh echoic massの縮小傾向なく直径7センチとやや増大傾向の為,精査目的で当科紹介受診となった.受診時の超音波上,その内部に血流は認められなかった.また,それによって子宮内が占拠され,胎児が圧迫されている様に見えた.胎児発育も不良で,BPDは19週相当の大きさであった.経過観察としていた所,25週になった時点で胎児発育はBPDが19週相当の大きさで極度に不良であったが,胎児心拍動は認められていた.母体自覚症状は特に認められなかった.MRIを施行した所,T2強調画像ではhigh intensityで内部は比較的均一な信号の腫瘤性病変が確認できた.26週に入り子宮内胎児死亡に至った.明らかな外表奇形は認められなかった.病理診断は胎盤血腫であった.画像診断では均一な充実性腫瘍と思われる様な像を呈した腫瘤であったが,結果的には子宮内胎児死亡を来した巨大胎盤血腫症例であった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 244-244, 2001


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