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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
胎児・新生児(4)
当院における35週未満の早産児の予後


高島 明子, 川島 秀明, 難波 安哉美, 矢野 ともね, 大高 究, 木下 俊彦, 伊藤 元博
東邦大学佐倉病院産婦人科


【目的】当院では未熟児室との協力のもと早産の管理を行っている.早産児の予後を知ることは産科管理の上で重要な点と考えこれまでの早産児の予後を分析した.【方法,対象】1991年10月から2001年5月までに妊娠22週以上35週未満に分娩した199例について,新生児予後を新生児死亡率と1年後の後障害発症率で検討した.脳性まひ,てんかん,聴力障害,高度視力障害,精神発達遅延を後障害とした.【結果】新生児体重は412〜2686gであり,超低出生体重児は22.6%であった.新生児死亡率は単胎で4.8%(7例)であり,24週未満では50%,24週〜30週は10%(0〜20%),31週以降では1.9%(0〜4.5%)であった.体重別では700g以上で2.4%であった.多胎で10.8%(7例),24週未満では100%,24週〜30週は25%(100〜29%),31週以降で2%(9〜0%)であった.体重別では1000g以上で4%であった.単胎の後障害発症率は28週以前は50%(20〜100%),29週以降で3.8%(0〜11.1%).体重別では800g以下で31.3%(0〜50%),900g以上で3.9%(0〜12.5%)であった.多胎の後障害発症率は28週以前44.4%(0〜100%),29週以降では4.8%(0〜20%).体重別では900g以下で62.5%(50〜66.6%),1000g以上で2.4%(0〜20%).新生児期以降に死亡した4例の75%は敗血症などの感染が関与していた【結論】早産児の予後が良好となるには,31週以後あるいは出生体重1000g以上であることが必要であった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 262-262, 2001


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