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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題】
手術・麻酔
経頚管的レゼクトスコープ(TCR)の有用性


大野 晶子1), 高見澤 聡1), 女川 珠穂1), 鈴木 達也1), 竹井 裕二1), 藤原 寛行1), 角田 哲男1), 玉田 さおり1), 小菅 周一1), 柴原 浩章1), 佐藤 郁夫1)
自治医科大学産婦人科1), 自治医科大学付属大宮医療センター婦人科2)


(目的)粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープなどの子宮腔内病変に対する治療法としてTCRが広く施行されるようになった.TCRは患者に対する侵襲が少なく,短期入院で治療が可能である.今回その有用性を検討した.(方法)1999年4月から2001年6月までの2年3ヶ月の間にTCRを施行した計38例(婦人科17例,不妊症21例)を対象とし,術前・術後診断,病変の大きさ,手術時間,出血量,入院日数,術中術後合併症,術後経過などにつき検討した.(結果)術前診断は経膣超音波,MRIで行ったが,摘出物の病理診断との不一致率は34.2%(13例)であった.病変の大きさ(長径)は1mm〜50mmに分布し,筋腫は17.6±14.0mm,手術時間96分,内膜ポリープは11.5±9.0mm,手術時間33分であった.また子宮筋腫症例で,筋層浸潤を合併した症例は,すべて残存を認めた.入院期間は4.8±3.5日,全症例で出血量は測定限度以下であった.子宮穿孔などの副損傷や低Na血症,水中毒の発生は認めなかった.術後経過は概ね良好で,婦人科患者17例全例に術前症状(不正出血,過多月経等)が改善し,不妊症患者21例中7例に術後妊娠が成立し,うち2例は分娩に至り2例は妊娠継続中である.(結論)子宮腔内病変に対するTCRは有用な治療法であり出血量,入院期間など患者への負担も少ない.また不妊症患者では妊娠率向上への貢献も示唆された.今後も積極的に施行してゆくべき治療法といえる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 276-276, 2001


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