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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題(奨励賞候補演題)】
周産期
妊娠中毒症と正常妊娠における尿中NAG/Cr及びβ2MG/Crについての検討


星本 和倫, 林 雅敏, 佐々木 奈奈, 根岸 秀明, 濱田 佳伸, 友部 勝実, 矢追 正幸, 堀中 俊孝, 榎本 英夫, 太田 順子, 大藏 健義
獨協医科大学越谷病院産婦人科


【目的】妊娠中毒症では正常妊娠に比べて,腎尿細管機能に重大な変化が起こることが知られている.今回我々は,尿細管傷害の指標として尿中NAG/Crを,また尿細管再吸収機能障害の指標としてβ2MG/Crを測定し,これらを比較検討することにより,妊娠中毒症におけて腎尿細管障害がどの程度起こっているのかを調査した.【方法】尿中NAG/Cr及びβ2MG/Crの測定.対象はinformed consentが得られた非妊婦24名,妊娠36.9±1.3週の正常妊婦31名,妊娠36.6±2.9週の妊娠中毒症妊婦25名であり,全症例において年齢による有意差及び,妊娠中毒症妊婦と正常妊婦における妊娠週数による有意差はなかった.【成績】尿中NAG/Cr(U/g creatinine)及びβ2MG/Cr(μg/g creatinine)の値はそれぞれ非妊婦(3.1±1.8,86±42),正常妊婦(8.2±4.7,428±386),妊娠中毒症妊婦(15.0±13.9,516±540)であった.正常妊婦の尿中NAG/Cr,β2MG/Crは非妊婦に比して有意に高く(p<0.01),また,妊娠中毒症妊婦の尿中NAG/Crは正常妊婦に比して有意に高かかった(p<0.01).しかし,尿中β2MG/Crについては,妊娠中毒症妊婦と正常妊婦との間に有意な変化は認められなかったものの,妊娠中毒症妊婦においてやや高い傾向にあった.【結論】以上の結果から妊娠中毒症妊婦では尿細管傷害が進行しており,これを尿細管再吸収機能が幾分,代償している可能性が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 310-310, 2001


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