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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題(奨励賞候補演題)】
周産期
常位胎盤早期剥離における超音波検査の有用性


菊谷 真理子, 佐藤 浩一, 吉松 和彦, 林 康子, 松島 隆, 石原 楷輔, 荒木 勤
日本医科大学産婦人科


<目的>常位胎盤早期剥離の典型的な症例の場合は臨床所見やNSTで診断出来る場合がほとんどで,超音波検査は補助診断的意義が強い.超音波検査の有用性はNST,臨床症状から判断出来ない場合にある.この様な視点を踏まえ,常位胎盤早期剥離と診断された症例の超音波画像所見について検討したので報告する.<方法>過去5年間に当科で常位胎盤早期剥離(以後,早剥と略す)と診断された26例のうち超音波画像所見が明白な16例について検討した.<成績>1.診断:16例のうち,5例は臨床症状,NSTですでに本症と診断されており,確認のため超音波検査が施行された.4例は臨床症状,NSTから本症を疑い超音波検査で早剥を検出した.臨床症状,NSTでは切迫早産(3例),分娩開始(2例),不明出血(1例),PROM(1例)と診断したが超音波検査にて本症と診断した.2.超音波所見:1)典型的な5例はすべて胎盤肥厚と,高輝度,低輝度とEFSの混在する胎盤像.2)臨床症状,NSTから疑われた4例は,2例が胎盤肥厚と,高輝度,低輝度とEFSの混在する胎盤像,2例が胎盤辺縁の後血腫像.3)切迫早産,分娩開始,不明出血,PROMとされた6例は胎盤辺縁の後血腫像,1例が胎盤肥厚と,高輝度,低輝度とEFSの混在する胎盤像.<結論>本症の診断に超音波検査が有効であったのは臨床症状,NSTですでに本症と診断された5例を除く11例であった.とくに臨床症状,NSTで本症が診断できず切迫早産,分娩開始とした症例には胎盤辺縁の剥離像が多く診断決定の役割を果たした.今後,切迫早産,分娩開始とされる症例でも胎盤辺縁の精査が重要である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 311-311, 2001


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