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第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題(奨励賞候補演題)】
周産期
子宮内胎児発育遅延(IUGR)胎盤の遺伝子発現プロフィールの検討


遠藤 尚江, 岡本 愛光, 三沢 昭彦, 舞床 和洋, 礒西 成治, 田中 忠夫
東京慈恵会医科大学産婦人科


【目的】IUGRは種々の要因により発症し,その病態も多様である.そこで,IUGRの病態を遺伝子レベルで解明するために,二絨毛膜性Discordant twinの胎盤を用いてcDNAアレイ解析を行い,IUGR胎盤の遺伝子発現プロフィールを検索した.【方法】症例は39歳の初産婦,IVF-ETによる双胎妊娠,妊娠36週0日,胎児切迫仮死のため帝王切開術で第1子2674g,第2子1540gの胎児間体重差42%の二児を娩出した.直ちにそれぞれの胎盤よりHot Phenol法にてTotal RNAを抽出し,Gene Navigator TM cDNA Array System(TOYOBO)を用い,555遺伝子の発現プロフィールを比較した.【結果】第2子の胎盤での発現強度が第1子のそれに比較し半分以下に減弱している遺伝子は7種あり,中でもTGF-βスーパーファミリー分子の細胞内シグナル伝達に関与するSmad4,および細胞周期に関与するCdc46遺伝子は各々1/2.8,1/2.9に減弱していた.【結論】以上より,IUGRの病態,なかんづく胎盤の発育に細胞増殖のシグナル伝達および細胞周期調節の破綻が関与している可能性が示唆された.本研究はIUGRの病態をcDNAアレイを用い遺伝子レベルで検討した最初の報告である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 314-314, 2001


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