関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第102回学術集会(平成13年10月21日(日))

【一般演題(奨励賞候補演題)】
リプロ
乳癌患者におけるタモキシフェンの影響


若林 真紀1), 山澤 功二1), 上杉 健哲2), 関谷 宗英1)
千葉大学医学部附属病院産婦人科1), 成田赤十字病院産婦人科2)


【目的】乳癌術後患者におけるタモキシフェンの子宮体部,卵巣への影響を明らかにする.【方法】1989年から1998年の10年間に千葉大学第2外科において初回治療を行い,術後タモキシフェンを投与した240例を閉経の前後,タモキシフェン総投与量により以下の4群に分けた.子宮内膜増殖症,子宮筋腫,ポリープ,子宮体癌,卵巣腫瘍について各Group間の相違をlogistic regression univariate analysisにより検討した.Group A:閉経前,タモキシフェン総投与量35g未満の症例(n = 87)Group B:閉経後,タモキシフェン総投与量35g未満の症例(n = 51)Group C:閉経前,タモキシフェン総投与量35g以上の症例(n = 61)Group D:閉経後,タモキシフェン総投与量35g以上の症例(n = 41)【結果】各病変におけるGroup Aに対する各GroupのOdds ratio(OR),P value(p)は以下の通りであった.子宮体癌(B OR 3987,p = 0.863;C OR 3322,p = 0.866;D OR 4984,p = 0.860),子宮内膜増殖症(B OR 0.841,p = 0.888;C OR 2.171,p = 0.404;D OR 5.830,p = 0.040),ポリープ(B OR 0.002,p = 0.779;C OR 4.636,p = 0.066;D OR 2.179,p =0.444),子宮筋腫(B OR 0.210,p = 0.045;C OR 0.266,p = 0.045;D OR 0.556,p = 0.329),卵巣腫瘍(B OR 0.837,p = 0.840;C OR 2.236,p = 0.229;D OR0.513,p = 0.556)【結論】タモキシフェン高投与量群において子宮内膜増殖症,ポリープが各々閉経後,閉経前症例において有為に多く見られたことから,タモキシフェンは子宮内膜における増殖性の変化と関連すると考えられる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 38(3) 318-318, 2001


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会