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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
子宮体部悪性腫瘍(5)
急速な転帰をとった子宮原発骨肉腫の一例


松岡 良衛1), 江崎 敬1), 窪田 尚弘1), 田中 忠夫2)
富士市立中央病院産婦人科1), 東京慈恵会医科大学産婦人科2)


 骨肉腫は子宮肉腫の中でも非常に稀であり,その予後が著しく不良な疾患である.我々は,以前より指摘されていた子宮腫瘤が閉経後に増大し,手術摘出後の極早期に再発した子宮原発骨肉腫の症例を経験したので報告する.症例は54歳,2経妊1経産,52歳閉経,特記すべき既往歴,家族歴はない.20年前に子宮筋腫を指摘され,経過観察されていた.平成13年4月21日下腹部痛を主訴として前医受診,腫瘤の増大を指摘され,精査目的のために当院紹介受診となった.CT,MRIおよび超音波断層法では骨盤内に石灰化を伴う成人頭大の充実性な腫瘤を認めた.LDH 394 IU/L,ALP 2734 IU/L,CA 125 58 U/ml,CRP 21.0mg/dlと高値を示し,CEA,CA19-9,STNは正常範囲内であった.閉経後の腫瘤の増大および,LDH,ALP高値であることより,子宮肉腫を疑い,6月1日子宮単純全摘術,両側付属器切除術および大網切除術施行,腹膜の播種性病変は可能な限り摘出した.病理学的に,上皮性成分を全く認めない骨肉腫であった.術後18日目より腹腔内に成人頭大の腫瘍の再発を認め,術後25日目より化学療法(CDDP,ADR)を開始したが,さらに腫瘍の増大を認め,7月31日(術後61日目)死亡した.子宮骨肉腫はHeterologous MMMTの中でも頻度は少なく,特に本症例は上皮性成分を欠如するpure typeのものであり,報告例はほとんどない.急速な転帰をとった臨床経過と病理学的所見との関連性を検討し,併せて文献的考察を加える.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 113-113, 2002


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