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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
子宮体部悪性腫瘍(7)
子宮体部腺棘細胞癌の組織発生に関する検討


木村 憲三1), 李 龍姫1), 藤島 淑子1), 佐藤 育男1), 萩原 憲冶2), 丸 宏昭2)
川崎協同病院産婦人科1), 船橋二和病院産婦人科2)


 良性の形態を示す扁平上皮への分化が局所的にみられる類内膜腺癌すなわち腺棘細胞癌の扁平上皮成分のoriginを明らかにすること.【方法】数例の子宮体部腺棘細胞癌について,扁平上皮と腺癌病巣の位置関係について,詳細に検討した.また,正常の子宮体内膜腺についても観察した.【成績】(1)正常体内膜腺細胞と基底膜の間に,子宮頚部と同様にreserve cellが存在した.腺棘細胞癌症例では,(2)腺癌上皮下の扁平上皮の増生,(3)不規則柵状配列を示す高円柱状の腺癌細胞から成り立つ腺管内の一部に,基底膜から腺腔表面に至る重層扁平上皮化生細胞の介在,(4)腺癌腺管内の類円形の扁平上皮化生細胞集団が観察された.(3)の共存腺管では,腺癌上皮の間に扁平上皮が存するが,この多列上皮を含み,その極性に対しおおよそ直角な,そして,両側の腺癌上皮がはいる面をもって,組織標本作製時に切り出されれば,(4)のように扁平上皮成分が腺癌細胞から化生したように見える像を呈することが考えられる.【結論】以上の成績から,腺棘細胞癌の扁平上皮成分のoriginは,reserve cellであることが示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 116-116, 2002


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