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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
悪性腫瘍その他(1)
外陰悪性黒色腫の一例


今井 路奈1), 嘉治 真彦1), 近藤 憲一1), 葉梨 秀樹1), 安藤 索1), 武者 晃永1), 高橋 康一1), 岩下 光利1), 中村 幸雄1), 星合 敏久2), 小菅 浩章2), 岡宮 久明2)
杏林大学産婦人科1), 久我山病院産婦人科2)


[緒言]外陰悪性黒色腫は比較的稀な疾患であり,全悪性黒色腫の約3%,外陰の全悪性腫瘍の約9%と報告されている.今回我々は外陰悪性黒色腫の1例を経験したので報告する.[症例]59歳.2経妊2経産.約1年前に外陰部打撲後,色素沈着を自覚したが放置.外陰部出血および疼痛を認めたため,近医受診.擦過細胞診にて悪性黒色腫が疑われたため,精査治療目的に当科受診となった.初診時,陰核周囲にブリッジ状に黒色部分が存在し,一部びらんを認めた.悪性黒色腫に特異的な腫瘍マーカーである血中5-S-CD値の上昇を認め,生検にて悪性黒色腫と診断した.1週間後に広汎外陰切除術を施行したが,腫瘍の残存は認めず,リンパ節転移も認められなかった.本症例は,pTMN分類ではpT2N0M0,UICC分類では1期であった.術後の血中5-S-CD値は正常化した.現在外来経過観察中である.[結語]外陰悪性黒色腫は自覚症状が乏しく診断が遅れやすいが,本症例では細胞診と生検により,発症初期に診断及び治療を行うことができた.悪性黒色腫は術後5年経過以降も徐々に生存曲線が低下するため,症例については今後も厳重に経過を観察していく予定である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 117-117, 2002


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