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第103回学術集会(平成14年6月9日(日))

【一般演題】
合併症妊娠(5)
僧帽弁置換術後妊娠の1例


清川 まどか, 近藤 春裕, 井槌 慎一郎, 谷内 麻子, 齋藤 要, 五十嵐 雄一, 代田 琢彦, 齋藤 寿一郎, 三室 卓久, 萩庭 一元, 大塚 博光, 石塚 文平
聖マリアンナ医科大学産婦人科


 心疾患合併妊娠の頻度は1〜3%といわれているが,循環器疾患管理と周産期医学の進歩により,より多くの心疾患患者の妊娠分娩が可能になってきた.そのなかで,弁置換術後妊娠は長期の抗凝固療法を必要とし,催奇形性のあるとされるワーファリン投与を受けていることが多く,依然として妊娠・分娩を禁じられることが多い.実際,人工弁による弁置換術後妊娠は,ACOGの心疾患危険度分類で,死亡率5〜15%のGroup 2Bに分類される疾患であり,母体死亡の危険が高いハイリスク妊娠である.今回我々は僧帽弁置換術後患者の計画分娩を施行し,良好な結果が得られたので報告する.症例は31歳.2経妊0経産.20歳時に感染性心内膜炎による僧帽弁閉鎖不全と診断され,僧帽弁(人工弁)置換術を施行.28歳時結婚,妊娠し分娩を希望したがワーファリンの胎児への影響と,母体の安全性を考え,初回妊娠時は,他院にて人工妊娠中絶を施行.29歳時に再度妊娠.妊娠継続を強く希望し当院を受診したが,妊娠6週に自然流産となった.今回,平成13年7月30日(妊娠5週1日),当科受診.翌日より22週0日まで入院.胎児への影響を考慮し,ワーファリン投与を中止,ヘパリンに切り換え母体管理を行った.その後,再びワーファリンによる抗凝固療法にもどし,妊娠中期の外来管理を行った.平成14年2月6日(32週3日)再入院.分娩時の出血を考慮し,再びヘパリン投与に切り換えた後,2月25日(35週1日),帝王切開術施行し2300g,女児を出産した.術中,術後とも,母児ともに特に異常なく経過した.本症例の妊娠・分娩管理をもとに,若干の文献的考察を加えて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(2) 169-169, 2002


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