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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
妊娠合併症(自己免疫疾患・その他)
多臓器障害をきたした自己抗体陽性妊娠の一例


久保田 一郎, 安江 正憲, 小金井 宏美, 濱野 聡, 正岡 直樹, 栃木 明人, 山本 樹生
日本大学板橋病院産婦人科


 症例は28歳の初産婦.平成13年9月10日を最終月経とし妊娠.近医にて管理されていたが妊娠29週より妊娠中毒症状を発症し,増悪傾向のため前医に紹介入院となった.入院後血小板の減少が認められ,精査したところ抗血小板抗体陽性,抗核抗体640,PAIgG 2008,抗SS-A抗体陽性であった.その他,腎障害も存在し,SLE, ITPの合併も疑われた.入院後,降圧剤及びプレドニンの投与が行われていたが平成14年5月13日(妊娠33週6日)視野障害が出現し,眼科にて妊娠中毒性またはSLEによる網膜症と診断されたため,管理目的にて当院搬送となった.入院時,血圧183/92mmHg,尿蛋白(4+),全身浮腫(+),血小板6.5×104/μl,さらに胸水貯留も認められたため妊娠のterminationが決定され,帝王切開術が施行された.児は1359gのSFD児でApgar1分後8点,5分後9点であった.胎盤には病理検索にて多数の梗塞が確認された.母体は肺水腫の増悪を認めたが対症療法にて軽快.高血圧は速やかな改善をみたものの,網膜症,蛋白尿は持続しさらに骨髄生検ではITPの存在が疑われ現在外来管理中である.本症例を通し自己免疫疾患の管理につき言及する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 237-237, 2002


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