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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
妊娠合併症(自己免疫疾患・その他)
成人Still病合併妊娠の一例


竹中 俊文, 亀田 高志, 片貝 栄樹, 小澤 克典, 水竹 佐知子, 篠崎 博光, 勝俣 祐介, 井上 京子, 高木 剛, 峯岸 敬
群馬大学産婦人科


 成人Still病は若年性リウマチが成人期に発症する疾患である.比較的20〜30才代の女性に多い傾向があるが,妊娠に関連した報告は稀である.今回我々は,妊娠中に成人Still病を発症した1症例を経験したので,ここに報告する.【症例】I. M. 22才.0経妊0経産.既往歴,家族歴に特記すべき事無し.平成13年8月の月経を最終に自然妊娠,以後近医産婦人科医院に通院していた.妊娠22週より,皮疹,発熱の症状出現し前医入院,抗生剤の投与等受けたが症状改善を見ず,妊娠25週に当科紹介入院となった.入院時,症状として39℃以上の発熱,咽頭痛,関節痛,皮疹を認めた.当科及び当院膠原病内科にて精査し,血液検査上WBC高値(好中球優位),CRP高値,肝逸脱酵素の上昇,フェリチンの高値を認め,また,rheumatoid factor及び抗核抗体は陰性であり,成人Still病と診断された.妊娠26週よりプレドニン30mg/dayの投与を開始したが,症状は更に増悪した.妊娠28週,患者本人及び家族,膠原病内科と協議の上,現疾患に対する治療を優先するために,母体適応にて妊娠終了の予定とした.胎児肺成熟促進のためリンデロン12mg, 2日間投与を行ったところ,劇的に症状が軽快したため,妊娠継続とし,以後プレドニン60mg/dayの投与を続け,症状は徐々に改善した.また,胎児は順調な発育を示したが,ややIUGR傾向であり,週数とともに羊水過少となっていった.妊娠37週,IUGR,羊水過少,CTG上variable decelerationの出現を認め,子宮頚管が未成熟であったため帝王切開術を施行,2,246gの男児を出産した.術後は感染兆候等無く,また,Still病の増悪もなく,順調に経過している.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 238-238, 2002


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