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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
妊娠合併症(感染症)
子宮内感染により帝王切開になった症例の検討


姜 賢淑, 今井 公俊, 依藤 弘志, 甲田 平吾
静岡市立静岡病院産婦人科


 妊娠中の経過は正常で特にリスクを有さない妊婦が,分娩時に子宮内感染を起こし取扱いに苦慮する症例に時に遭遇する.今回我々は2000年1月から2001年12月迄の24ヶ月間の当院における妊娠36週以降の分娩で子宮内感染が帝王切開の決定に影響を及ぼしたと考えられる症例を検討した.該当するものは7症例あり,これは同期間の妊娠36週以降の分娩1495例(初産773例,経産722例)の0.47%を占めた.7例の臨床像を検討すると,全例初産婦であり,年齢は平均30歳,妊娠中の体重増加平均は14kg,妊娠前のBMI平均26.9,分娩週数は平均40週2日,入院理由は陣痛発来が4例,破水2例,誘発が1例であった.陣痛発来で入院した症例の入院時子宮口開大は平均1.6cm,7例全て破水後に帝切となり,破水から児娩出迄の時間は平均34時間21分であった.陣痛促進剤を用いたのは4例で,5例は分娩第1期のlatent phaseで帝切を行っていた.37.8℃以上の母体発熱は4例,胎児頻拍は3例,帝切時羊水混濁は6例に認められた.投与した抗生物質は全例最初はFMOXであった.4例では途中からPIPCに変更されていた.児の平均体重は3430g,1分後のApgar scoreは平均9点であった.5児が胎内感染疑いで小児科入院となった.以上の観点から,破水から必ずしも長時間を経ずに子宮内感染が問題となる症例が存在する事が判明し,破水後は何らかのinterventionを早めにした方がいい場合も有る事が推察された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 240-240, 2002


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