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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
子宮筋腫
急激にseptic shockをきたした巨大子宮筋腫の一症例


保倉 宏, 香坂 信明, 稲葉 不知之, 大島 教子, 深澤 一雄, 稲葉 憲之
獨協医科大学産婦人科


 黄色ブドウ球菌や連鎖球菌によって引き起こされるseptic shockは,急激な臨床経過をとり適切な初期治療がなされなければ高率に死に至る病態である.今回我々は,急激にseptic shockをきたした子宮筋腫の一例を経験したので報告する.症例は,49歳5経妊4経産で既往歴,家族歴に特記事項はない.現病歴は,平成14年5月6日未明より発熱(39.4℃)し,その後下腹部痛出現し近医を受診.超音波にて下腹部巨大腫瘤を認めたため,当院へ救急搬送となる.来院時,意識清明,体温39.6℃,血圧72/42mmHg,脈拍数102/分.血液検査所見では,WBC2900/mm3,Plt15.4×104/mm3,CRP<0.3mg/dl,Fbg98mg/dl,FDP307.9μg/ml,D-D175.3μg/mlであった.CTにて骨盤内に巨大腫瘤を認め,子宮筋腫または卵巣腫瘍を疑った.入院後抗生剤及び免疫グロブリン投与と補液にて経過観察していたが,徐々に意識レベルの低下,体温上昇および尿量減少をきたし,骨盤内腫瘤が原因と思われるseptic shockと診断し,直ちに開腹手術(単純子宮全摘+両側付切)を施行した.腫瘤は2500gの漿膜下筋腫であり,約1100mlの淡黄色の腹水を認めた.術後1日はICU管理を行い,その後経過良好にて術後23日目に退院となった.入院時の血液と膣分泌物の培養より,GBSが検出されseptic shockの起因菌と同定した.筋腫核がfocusとなりseptic shockをきたした症例が幾つか報告されており,今回我々もその可能性を考慮し緊急手術を行ったわけだが,急激に発症するseptic shockでは,適切な抗生剤,免疫グロブリンの投与,抗ショック療法,抗DIC療法更には,そのfocusの除去といった集学的治療を迅速に行うことが重要である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 275-275, 2002


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