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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
産科手術
妊娠中期胎胞形成例における羊水除去頚管縫縮術の有用性


吉田 昌史, 松田 秀雄, 高橋 宏典, 川上 裕一, 斉藤 恵子, 佐々木 直樹, 古谷 健一, 菊池 義公
防衛医科大学校産婦人科


【目的】羊水除去頚管縫縮術を施行した症例において,母体血,羊水,子宮頸管所見をもとに児の予後と併せて有用性を検討した.【方法】平成13年度入院で,同意が得られた妊娠中期胎胞形成例10例(羊水除去頚管縫縮術施行例7例,未施行例3例),コントロールとして円錐切除後頚管縫縮術施行例2例の計12例を対象とした.それぞれの群において母体血中WBC,CRP,子宮頚部エラスターゼ,フィブロネクチン,羊水中Il-6,Il-8,児の予後を比較した.【成績】妊娠中期胎胞形成例10例の入院時週数は26週0日±9日,胎胞径は4.3±0.5cm,頚管長は24.3±0.8mm,フィブロネクチンは全例陽性であった.胎胞形成例とコントロール群ではCRPと子宮頚部エラスターゼで差がなかったが,羊水中Il-6(pg/ml):7520.0±4980.8 vs. 493.5±68.5,羊水中Il-8(pg/ml):5170.0±3680.6 vs. 291.0±21.0と有意な差を認めた.血中WBCは胎胞形成例で高い傾向を認めた.一方,胎胞形成例10例のうち頚管縫縮術施行例7例と未施行例3例を比較すると,妊娠継続日数:72.6±14.5日vs. 4.3±1.2日,出生体重:2548.6±326.8g vs. 1265±530.5gであった.(mean±SEM)【結論】胎胞形成例では羊水中のサイトカインの上昇をみとめたが,母体の全身炎症所見や,子宮頚部エラスターゼ,頚管長は病勢を反映しているとはいえなかった.妊娠中期胎胞形成例における羊水除去頚管縫縮術は,保存的治療よりも著しい妊娠延長効果を認めた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 289-289, 2002


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