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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
その他1
婦人科悪性腫瘍術後に肺塞栓症を発症した4症例


長井 智則1), 太田 篤之1), 斎藤 麻紀1), 大久保 貴司1), 斉藤 正博2), 林 直樹1), 馬場 一憲2), 竹田 省1)2)
埼玉医科大学総合医療センター産婦人科1), 埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター2)


【はじめに】術後血栓症・肺塞栓症のリスクとして悪性腫瘍が知られている.開院以来,過去17年間に悪性腫瘍術後に4例の肺塞栓症例を経験したので,報告し,その管理について報告する.【症例1】49歳3G3P.子宮体癌の診断にて平成3年10月,ARH,PLA,PALA施行.術後9日目に肺塞栓症発症.ヘパリンによる抗凝固療法,t-PAによる血栓溶解療法を施行し急性期を脱した.【症例2】70歳1G1P.子宮体癌の診断にて平成11年6月,ATH,BSO,PLA施行.術直後より予防的ヘパリン投与を行うも,術後2日目に肺塞栓症を発症.抗凝固療法強化にて経過観察するも術後4日目に再塞栓,死亡.【症例3】52歳0G0P.平成11年6月,卵巣癌の診断にて試験開腹施行.予防的ヘパリン投与を行うも,術後8日目に右下肢静脈血栓症発症.ヘパリン持続投与,ウロキナーゼによる血栓溶解療法を行うも術後18日目に肺塞栓症発症.t-PA投与,IVCフィルター留置により急性期を脱した.【症例4】卵巣癌の診断にて平成14年6月に試験開腹施行.術前からの弾性ストッキングの着用,術中よりIPC使用,術直後よりヘパリンの予防投与を行うも術後1日目に肺塞栓症発症.t-PA,ウロキナーゼによる血栓溶解療法,経皮心肺補助装置による補助循環を行い急性期を脱するも,MOF,続発した感染症により術後17日目に死亡.【結語】悪性腫瘍術後血栓症の予防として,全例予防措置を行っているが,それにもかかわらず発症する肺塞栓症があり,この対策が大きな問題となる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 299-299, 2002


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