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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
その他1
当院における過去9年間の性器脱統計


長沢 敢, 吉澤 恵理, 金田 容秀, 安堂 裕介, 小堀 宏之, 淡路 正則, 山本 勉
越谷市立病院産婦人科


 越谷市立病院において性器脱の頻度は比較的多く,全婦人科手術の6.9%(371/5374)を占めている.今回,われわれは当院において平成5年1月から平成13年12月までの9年間に手術を行った性器脱371例について検討し,以下の結果を得たので報告する.
1.性器脱の年齢分布は60歳代(145例,39.1%),50歳台(106例,28.6%)が多かった.
2.経産回数は2経産166例(46.2%),3経産110例(30.6%)が多く,5経産以上は12例(3.3%)であった.
3.肥満度では,BMIが18.5未満(やせ)11例(3.1%),18.6〜24.9(普通)223例(63%),25以上(肥満)120例(33.9%)であった.
4.各種性器脱の頻度は,子宮脱・膀胱脱・直腸脱の3者を有するものが180例(48.5%),子宮脱・膀胱脱のみが82例(22.1%),子宮摘出後は40例(10.8%)であった.
5.当院における性器脱の根治術としては,腟式単摘+膀胱底固定・前腟壁形成+直腸吊り上げ・肛門挙筋縫合・後腟壁形成を行っている.各種術式が行われたが,根治術が281例(75.7%)に行われ,仙棘靭帯固定術も14例(3.8%)に行われた.
6.手術時間の平均は全体で103.5分,出血量の平均は173.6mlであった.
7.手術に伴う合併症は,膀胱損傷3例,直腸損傷1例,肉芽発生23例(6.2%),尿閉5例(1.3%)等であり,再発例は14例(3.8%)であった.
多くの患者が術後かなり満足しており,性器脱に対しては手術を積極的に行うべきであると思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 300-300, 2002


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