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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
子宮筋腫・子宮内膜症
子宮内膜症例における卵胞液中のVEGF,IL-6の変化


北村 公也1), 菅沼 信彦2), 高田 佳世子1), 竹内 欽也1), 後藤 淳子1), 森脇 宗之3), 金山 尚裕1)
浜松医科大学産婦人科1), 豊橋市民病院不妊センター2), トヨタ記念病院産婦人科3)


【目的】子宮内膜症の不妊原因として,腹腔内癒着による卵管因子などの他に,腹水中に存在する各種サイトカインが卵子の質的低下を惹起する可能性が報告されている.しかしながら,卵胞液中のサイトカインについて解析された研究は少ない.そこで今回,我々は卵胞液中に含まれるサイトカインのうち,子宮内膜症の発生および病態に深く関与しているとされているvasucular endothelial growth factor(VEGF),interleukin(IL)−6を測定した.【方法】体外受精施行例で,子宮内膜症を有しない10例,内膜症を有し未治療の5例,内膜症を有しダナゾールにて3ヶ月以上前治療を行った6例を対象とした.採卵時に得た第一卵胞液中のVEGF,IL-6をELISA法にて測定した.これらの手技は,患者から同意を得,日本産科婦人科学会の会告に従い,各施設の倫理委員会の承認を得て行った.なお,すべての症例においてVeek分類のGrade3以上の分割卵を得ることができた.【成績】子宮内膜症を有しない例の卵胞液中のVEGFの濃度は1386±568pg/ml,IL-6の濃度は23.3±11.3pg/ml,子宮内膜症を有し未治療である例のVEGFは1917±765pg/ml,IL-6は45.6±65pg/ml,内膜症を有しダナゾール治療後の例のVEGFは1173±593pg/ml,IL-6は50.6±24.5pg/mlであり,未治療の内膜症においてVEGF,IL-6ともに高い傾向を示した.【結論】子宮内膜症患者において,卵胞液中のVEGF,IL-6は有意差が認められる程高値を示さなかったが,高い傾向が認められた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 309-309, 2002


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