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第104回学術集会(平成14年10月19日(土),20日(日))

【一般演題】
感染症
悪性腫瘍が疑われた骨盤内放線菌症の1例


高田 全1), 柳田 聡1), 杉本 公平1), 和知 敏樹1), 平間 正規1), 篠崎 英雄1), 小林 重光1), 神谷 直樹1), 安田 允1), 田中 忠夫2)
東京慈恵会医科大学附属柏病院産婦人科1), 東京慈恵会医科大学付属病院産婦人科2)


 骨盤内放線菌症は子宮内避妊具の長期間装着例に稀に見られることがある.今回我々は,術中所見で悪性腫瘍が疑われた骨盤内放線菌症を経験したので報告する.症例は51歳,2経妊2経産.44歳時に子宮内避妊具挿入し,その後放置していた.婦人科検診時に子宮筋腫を指摘され,精査加療目的に当院紹介受診.検査の結果,多発性子宮筋腫と診断.内診にて子宮腫大及び子宮右側の腫瘤を触知し,さらに癒着を認めたが,腫瘍マーカー値は正常値であり炎症性の癒着と考え,手術を施行した.術中所見は右附属器を子宮,小腸,膀胱で包み込むように一塊となっており,一部膿瘍を形成していた.また,その部位は腹壁まで浸潤性に癒着していた.肉眼的には附属器悪性腫瘍又は膀胱腫瘍が疑われた.術中迅速病理の結果,炎症性変化であり,悪性所見は認めなかったため内性器全摘術+小腸部分切除+腫瘍摘出術+膀胱部分切除術を施行した.術後病理診断は放線菌症に起因する膿瘍であった.子宮内避妊具の長期装着症例には,感染の有無のみならず骨盤内も含めた経過観察の重要性が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 39(3) 320-320, 2002


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