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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
子宮頸部悪性腫瘍(3)
再生不良性貧血合併子宮頚癌Ib期の1例


五十嵐 豪1), 土井 めぐみ1), 佐藤 聡二郎1), 大熊 克彰1), 近藤 春裕1), 木口 一成1), 石塚 文平1), 田所 衛2)
聖マリアンナ医科大学産婦人科1), 聖マリアンナ医科大学病理2)


 再生不良性貧血を合併する子宮頚癌は極めて稀で,国内の報告は数例に過ぎない.今回我々は治療に難渋した再生不良性貧血合併子宮頚癌Ib期の1例を経験したので報告する.【症例】32歳,0経妊0経産.平成14年11月初旬より不正出血認めた.11月16日近医受診,子宮悪性腫瘍を疑われ18日当院紹介予定であったが,出血著名なため17日当院に緊急入院となる.子宮頚癌Ib期と診断,手術予定としたが,2歳時より再生不良性貧血を診断されており,高度な汎血球減少を認めた.この為輸血により貧血と血小板低下を改善させようと試みたが血小板のみは改善しなかった.抗HLA抗体陽性の為無効であった事が分かり,HLAの適合した血小板を手術前日に投与し血小板数の改善を認め,12月24日広汎子宮全摘術,左側付属器切除術,骨盤リンパ節郭清術施行した.術後の病理組織検査にて脈管浸潤認めた為,追加治療として5-FU内服のみで厳重なる外来経過観察中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 160-160, 2003


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