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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
子宮体部悪性腫瘍(1)
骨転移を認めた子宮体癌の2例


村上 成行, 岸 裕司, 道下 正彦, 伊藤 郁朗
国立高崎病院産婦人科


 子宮体癌の再発転移部位は,リンパ節,肺,肝,骨盤内などが多いとされている.今回われわれは,骨転移を起こしたと考えられる子宮体癌の2症例を経験したので報告する.【症例1】57歳,0経妊0経産,既往歴特になし.平成14年1月,坐骨痛にて前医受診.X-P上,坐骨融解像を認め,転移性骨腫瘍の疑いにて,同年4月当院放射線科紹介.CTにて子宮腫大あり,当科で子宮内膜組織診施行し類内膜腺癌であった.子宮体癌IVb期の診断にて,5月腹式単純子宮全摘および両側附属器切除施行.癌性腹膜炎およびリンパ節の腫大を認めた.術後,坐骨に放射線60gy照射とともに,パクリタキセル(70mg/m2)パラプラチン(AUC2)の少量分割投与5クール行うも,7月には腹水および骨盤内腫瘤増大し,8月に永眠された.【症例2】60歳,4経妊2経産,既往歴特になし.平成13年11月不正出血にて前医受診,子宮体癌疑いにて当科紹介.子宮内膜組織診にて類内膜腺癌を認め,12月腹式単純子宮全摘,両側附属器切除,骨盤リンパ節郭清,傍大動脈リンパ節生検施行.術後診断は類内膜腺癌G3,進行期はIIb期であった.術後,パクリタキセル(180mg/m2)パラプラチン(AUC5)による化学療法6クール施行し退院.退院後,CEAの上昇および右膝痛を訴えたため精査.X-P,CT,骨シンチにて右坐骨および脛骨に転移を起こしたと考えられ,放射線治療施行.現在外来にて経過観察中である.子宮体癌の転移部位として,骨は稀とされているが骨盤部や膝部の痛みを訴えたときには骨転移も考慮し精査する必要があると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 162-162, 2003


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