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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
卵巣腫瘍(1)
卵巣未熟奇形腫の一症例


高木 栄美子, 斎藤 麻紀, 岩田 睦, 林 直樹, 馬場 一憲, 竹田 省
埼玉医科大学総合医療センター産婦人科


 卵巣未熟奇形腫は全卵巣腫瘍の1%と稀な疾患で,卵巣胚細胞性悪性腫瘍の一つであり,若年者に好発する.今回我々は,転移巣が化学療法後にretroconversionを起こしたと考えられた症例を経験したので文献的考察を加え報告する.症例)9歳女児.下腹部増大を主訴に近医受診し,卵巣の充実性腫瘍を認め,α−フェトプロテイン(AFP)が高値を示したため,卵巣癌の診断にて右付属器切除術を施行.病理が未熟奇形腫G3であったため,術後化学療法(CBDCA,Etoposide,Pepleomycin)2コースを施行.AFPは陰性化したものの,ダグラス窩の転移巣が著しい増大を認めたため,当センターに転院となった.腫瘍による機械性イレウスを併発していたため,試験開腹術を施行.成人頭大の腫瘍をダグラス窩に認め,腹腔内に播種巣を認めたため,転移巣生検及び人工肛門造設術を施行した.生検病理は未熟奇形腫G2.術後化学療法(CBDCA,Vindesine,Pepleomycin,Etoposide)3コースを施行したが,さらに腫瘍の増大を認めたため,腫瘍を含めた骨盤内臓後方全摘出術と左付属器切除術,転移巣切除を行った.術後の病理所見では成熟奇形腫であり,退院となった.結語)化学療法にてretroconversionを起こした卵巣未熟奇形腫の症例を呈示するとともに,その機序,管理につき考察する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 166-166, 2003


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