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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
子宮筋腫
当科における腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術(LAM)の検討


武井 麟太郎, 明楽 重夫, 西 弥生, 渡辺 美千明, 竹下 俊行, 荒木 勤
日本医科大学産婦人科


 子宮筋腫核出術は腹腔鏡下手術としては比較的難易度が高く,より安全・確実な手技が要求される.当科では腹壁吊り上げ法を用いたLAMを教育病院としての標準術式として臨床研修プログラムに採り入れてきたので,その成績について報告する.検討対象は,臨床研修2-7年目(平均4.4年)の医師11名によるLAM24例である.尚,術者の条件として開腹下での子宮筋腫核出術を10例以上経験している者とし,手術の適応は4cm以上の有症状筋腫とした.腹壁の吊り上げは腹腔内組み立て式全層吊り上げ鈎で行った.臍部の1cm縦切開創より鈎と5mmスコープを挿入し,左右下腹部に5mmのトロカールを設置して鉗子操作にあてた.恥骨上1横指の位置に約2.5cmの横切開を加えラッププロテクターミニを装着し,メスや手指の使用にあてた.バソプレッシン局注後メスにて子宮壁を縦切開し,なるべく電気メスなどのパワーソースを用いないで筋腫の核出操作をすすめた.子宮切開創は腹腔鏡下または直視下に2〜3層に縫合した.筋腫核はメスまたはモルッセレーターにて切り込みを入れ,恥骨上切開創より体外に搬出した.筋腫核の個数は1-7個(平均2.6個),筋腫直径の総和は4-26cm(平均11.2cm)であった.手術時間は98-250分(平均142.6分),総出血量は5-520ml(平均110.5ml)であり,術中・術後合併症は認められなかった.全例術後2日目までに排ガスを認め,格変なく術後6日目以内に退院した.以上より,腹壁吊り上げ法によるLAMは研修プログラムにおいて安全に導入できるものと思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 179-179, 2003


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