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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
産科統計(1)
妊娠中の子宮口開大による妊娠の予後


松本 譲二, 飯田 幸雄
小川赤十字病院産婦人科


 妊娠中に子宮口が開大している妊婦に対し,その予後について数値ではっきりと示すことができるかどうか検討した.1099例の妊娠22週以降の分娩のうち,帝王切開例,多胎,子宮内胎児死亡による分娩誘発例を除く956例について後ろ向き研究で,妊娠20週からの子宮口開大の状態,その予後について検討した.1)妊娠週数と子宮口の関係を妊婦全体の平均でみると,経産初産とも妊娠30週くらいより子宮口は少しずつ開きはじめ,42週までS字状を描く(分娩を子宮口10cmとする).経産の方がやや子宮口の開大がはやく,妊娠36週では経産初産それぞれ0.9±0.07cm,1.20±0.90(p=0.0056)であった.以後経産初産をわけない結果をしめす.2)それぞれの妊娠週数で子宮口が1-2cm以上開いた時の早産するオッズ比を計算した.妊娠23週より以降は5%で有意であり,妊娠35週まで一方的に減少するのではなく二峰性を示した.妊娠30週のオッズ比は10.85(95% CI4.25-25.58)であった.3)妊娠36週の子宮口の大きさをそれ以前の妊娠週数の子宮口の大きさを使って重回帰あるいは単回帰分析でもとめるのは適切でないと考えられたので,妊娠36週までに早産することを目的変数としてそれぞれの週数の子宮口の大きさを説明変数としてロジスチック分析を行った.例えば妊娠29週で子宮口が2cm開けば28%が早産し,3cmでは57%が早産する.また逆推定も可能で例えば妊娠33週で50%,90%早産する子宮口はそれぞれ4.8cm,7.5cmである.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 202-202, 2003


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