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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
産科統計(2)
三胎妊娠における分娩時期の検討


和地 祐一, 橋本 玲子, 中里 泉, 尾崎 恒男, 酒井 啓治, 土屋 清志, 高橋 康一, 岩下 光利, 中村 幸雄
杏林大学産婦人科


 三胎以上の多胎妊娠は流早産が多いこと,妊娠中毒症などの母体合併症が多いこと,早産未熟児出生などによる周産期死亡率が高いことが報告され,厳重な周産期管理が必要とされる.杏林大学総合周産期母子医療センターでは1997年から2002年の6年間に19例(三児ともIUFDの1例を含む)の三胎妊娠および分娩を経験しているが,今回,三胎妊娠における分娩時期に関し検討したので報告する.当科における母体管理は,1)予防的頸管縫縮術は行わない,2)リトドリン,硫酸マグネシウム等の点滴投与によるTocolysisは行わない,3)イソジン膣洗浄による子宮口局所の感染予防を行う,4)切迫早産徴候がない場合でも26週頃より管理入院,5)分娩様式は帝王切開とする,ことを原則としている.これらの原則にて管理した結果,分娩週数は25週0日から36週1日で平均33週0日であった.34週未満で分娩となった9例の理由は,前期破水3例(25週,30週,32週),子宮口3cm以上開大3例(32週,33週2例),胎児適応2例(non-reassuring胎児心拍1例,25%以上のdiscordancyの増大1例),三児とものIUFD1例(25週経腟分娩)であった.妊娠中毒症の増悪などの母体適応はなかった.また,34週以降に帝王切開で出生した30児のうち5分後のApgar scoreが6点以下は1児,呼吸器管理を必要とした児は2児,慢性肺疾患の発症はなかった.これらのことより,我々は三胎妊娠では,妊娠34週を目標とし,NICUと連携し予定帝王切開による分娩としている.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 203-203, 2003


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