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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
妊娠・分娩(3)
頚管妊娠における管理法の検討


木下 二宣, 山本 智子, 斎藤 麻紀, 斉藤 正博, 林 直樹, 馬場 一憲, 竹田 省
埼玉医科大学総合医療センター産婦人科


 頚管妊娠は流産や子宮内容除去術の際,多量出血,止血困難となることが問題である.かつては子宮全摘術が行われていたが,経腟超音波断層検査による早期診断が可能となり,流産前の頚管妊娠に対し子宮を温存し妊孕性を保持する保存療法が主流となっている.当センターでも種々の保存療法を行ってきたが,最近での管理法は,胎児,又はGS内に10% KCl,又はMethotrexate(MTX)を局注し胎児心拍を停止させた後にMTXによる静注化学療法を行い,血中hCGの下降を見て子宮動脈塞栓術後,妊卵を除去している.今回,症例を呈示すると共に当センターでの保存療法の優劣について検討する.【症例】25歳.1回経妊0回経産.2002年1月6日,不正性器出血を主訴として前医受診した.子宮頚部にGSを認め,妊娠6週1日,頚管妊娠の診断にて当院紹介初診となった.入院時血中hCG22614mIU/ml.出血が認められEtoposide500mgによる動注化学療法と子宮動脈塞栓術を行った.その後,胎児心拍停止せず,1月10日,MTX50mgをGS内に局注した所,胎児心拍は停止した.血中hCGは1月20日,5500mIU/mlまで下降した.1月22日,超音波Doppler法にて子宮動脈血流の再疎通が認められ再度子宮動脈塞栓術後,子宮内容除去術を行った.その後血中hCGは7mIU/mlと下降し治療終了となった.【結語】当センターでは頚管妊娠管理法の検討を行ってきた.近年,子宮動脈塞栓術がルーチンに施行可能となり,その管理法も変化してきた.今回,従来の保存療法と現在の管理法を比較し,その問題点を考察する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 211-211, 2003


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