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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
妊娠・分娩(5)
帝王切開瘢痕部妊娠の取り扱い


三宅 秀彦, 國重 浩二, 山田 浩子, 横田 明重, 佐々木 茂, 越野 立夫, 中井 章人, 竹下 俊行, 荒木 勤
日本医科大学産婦人科


 既往帝王切開創に着床した妊娠,いわゆる帝王切開瘢痕部妊娠は比較的稀な疾患であり,その取り扱いにおいては妊娠継続の安全性や妊孕性の温存等が問題となる.今回,我々はそれぞれ異なる経過をたどった帝王切開瘢痕部妊娠の2例の経験より,文献的考察を交えその取り扱いについて検討する.症例1:31歳,6回経妊2回経産婦.25歳,前置胎盤の適応で第2子の分娩において帝王切開となっている.今回,無月経を主訴に前医受診,子宮外妊娠の疑いで当科紹介となった.初診時の2cm径の胎嚢を既往帝王切開創部に認め,さらなる精査のため骨盤MRIを施行,前回帝王切開部瘢痕部の妊娠に伴う不全子宮破裂と診断.開腹にて子宮筋層より胎嚢を除去し手術を終え,妊孕性を温存することができた.症例2:35歳,4回経妊,3回経産婦.第1子がGBS感染症のため新生児死亡.第2子は胎児ジストレスのため帝王切開,第3子も前回帝王切開の適応で帝王切開となった.性器出血を主訴に当科初診,この時胎嚢は確認されず.2週間後の来院時子宮頸部近傍に着床したと思われる胎嚢および頭殿長6mmの胎芽を認めた.さらに2週間経過を見たところ,胎児は頭殿長2.2cmに発育したが胎嚢が子宮筋層内に嵌入している像を認めたため,その翌日MRIを施行,帝王切開瘢痕部妊娠と診断した.インフォームドコンセントを得た上で治療法として腹式単純子宮全摘を選択した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 217-217, 2003


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