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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
妊娠・分娩(7)
慢性骨髄性白血病(CML)合併妊娠の1例


松本 隆万, 左合 治彦, 櫻井 美樹, 山本 阿紀子, 和田 誠司, 尾見 裕子, 林 聡, 塚原 優己, 久保 隆彦, 北川 道弘, 名取 道也
国立成育医療センター産婦人科


 白血病合併妊娠は極めて稀であるが,白血病は化学療法で寛解治癒の可能性があり,妊娠継続およびその管理に難渋する.今回我々はCMLに対して,INF-αによる治療中に妊娠が判明し,その後もINF-αを継続しながら経膣分娩に至り,生児が得られた症例を経験したので報告する.症例は30歳女性,未経妊未経産.1999年に他院で白血球数著増,血小板数増多,Philadelphia chromosome(Ph1)陽性にてCMLと診断され,INF-α 600万単位/日の治療が開始された.骨髄移植を考慮中の2002年4月,INF-α治療中に自然妊娠に至り,その後もINF-αの治療とともに妊娠を継続した.妊娠期間中の白血球数4000/mm3,血小板数20万/mm3で推移し,2003年2月に妊娠40週0日で2830gの女児(Apgar score8/9)を経膣分娩で出産,分娩時出血は約1500mlであった.分娩直前の白血球数8700/mm3,ヘモグロビン値11.2g/dl,血小板数19.7万/mm3,分娩直後の白血球数17900/mm3,ヘモグロビン値9.3g/dl,血小板数23.3万/mm3,産褥4日目の白血球数7200/mm3,ヘモグロビン値5.7g/dl,血小板数26.2万/mm3であった.INF-αは分娩当日を除いて産後も継続したが臨床的に特に問題なく,産褥 8 日目の白血球数5200/mm3,ヘモグロビン値6.3g/dl,血小板数33.3万/mm3と回復傾向示し,産褥9日目に軽快退院,以後外来にて経過観察中である.児も特に問題なく,出生直後の白血球数14410/mm3,血小板数27.7万/mm3であった.その後も軽度の黄疸が認められたのみで,生後9日目に退院となった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 220-220, 2003


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