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第105回学術集会(平成15年6月8日)

【一般演題】
胎児・新生児(3)
胎児治療が奏効した高度水腎症の1例


飯塚 千祥, 市塚 清健, 松岡 隆, 長谷川 潤一, 白土 なほ子, 大槻 克文, 関沢 明彦, 岡井 崇
昭和大学産婦人科


 両側の腎実質の菲薄化を伴う胎児高度水腎症に対し,腎盂‐羊水腔シャントを造設することで腎機能を保護しつつ妊娠期間の延長に成功した症例を報告する.症例は27歳,2経妊2経産.他院で妊婦健診を受け妊娠14週まで異常は認められなかった.妊娠25週の健診時に胎児腹腔内嚢胞を指摘され当院に紹介された.超音波検査を施行したところ,腎実質の菲薄化を伴う高度な両側水腎症を認め,進行性であった.羊水量は正常,他に奇形は認められなかった.胎児腎機能を評価する目的で腎盂穿刺にて胎児尿検査を行った結果,電解質・尿浸透圧は正常であったが,尿中β2-MGは異常高値を示した.羊水染色体検査では異常は認められなかった.以上の結果から,腎機能が保護できれば児の生存は可能と判断し,腎機能の悪化を防ぎ妊娠期間を延長する目的で腎盂の減圧を行う方針とした.本学倫理委員会の承認を得た後,患者家族の同意を得,妊娠26週全身麻酔下で腎盂‐羊水腔シャントを造設した.シャント造設後,水腎症は軽快し腎実質は正常化した.術後,早産徴候などの異常がなかったため外来での経過観察とした.経過観察中,右腎にシャントトラブルが発生し,右腎盂拡張が再度増悪してきたため36週5日に選択的帝王切開を施行した.児は女児で出生体重2440g,AP 6点/9点であった.出生後の腎機能は正常であった.両側バスケットカテーテルを抜去したところ左腎は水腎症の再発を認めなかった.右腎は腎瘻を造設し経過観察中である.出生後に行った尿路造影検査で水腎症の原因として腎盂尿管移行部狭窄が疑われており本症例での胎児高度水腎症に対する腎盂‐羊水腔シャントの造設は腎機能保護に有益であったと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(2) 233-233, 2003


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