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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
外陰・膣腫瘍
尿道口原発悪性黒色腫に対し根治手術を施行した一例


村瀬 隆之, 竹下 茂樹, 大江 英一, 梁 栄治, 綾部 琢哉, 冲永 荘一
帝京大学産婦人科


 外陰部の悪性黒色腫はまれな疾患で,報告例では予後不良とされ,インターフェロン療法や化学療法も検討され始めているが,満足できる結果は得られていない.今回,尿道口付近に原発した悪性黒色腫に対し根治手術を施行しえた症例を経験したので報告する.症例は71歳2回経妊2回経産婦.既往歴,家族歴に特記すべきことなし.平成15年1月,血尿を主訴に他院泌尿器科受診,外尿道口に黒色の小腫瘍あり.その部の生検の結果,悪性黒色腫の診断で,当院に紹介された.画像診断上他に転移巣,リンパ節腫大等は認められなかった.平成15年4月1日婦人科,泌尿器科,形成外科3科合同で,広汎外陰切除,両鼠径リンパ節郭清,子宮全摘,膣全摘,膀胱全摘,尿管回腸導管造設術,腹直筋皮弁による外陰形成術を施行した.手術時間11時間,出血量1040ml.摘出病理の結果はmalignant melanoma of the urethral orifice;ly(+),LN(0/7).術後経過は良好で,術後2ヶ月目で,リハビリテーションの後,退院し外来にて経過観察している.後療法は本人が希望せず施行していない.術前に形成外科医と共に皮膚切開創のおき方を充分検討したため,鼠径リンパ節の郭清がいささか困難ではあったが,術後の創傷治癒が良好であったものと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 315-315, 2003


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