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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
婦人科手術
産婦人科手術術後合併症についての検討


塩田 恭子, 銭 鴻武, 秋谷 文, 藤田 聡子, 西山 幸江, 真島 洋子, 渡辺 浩二, 酒見 智子, 斎藤 理恵, 板坂 俊典, 栗下 昌弘, 佐藤 孝道
聖路加国際病院産婦人科


 [目的]手術では術後に,出血,感染症,腸閉塞などの様々な合併症が起こりうる.十分なインフォームド・コンセントのもと,手術が行われるが,実際の合併症の頻度については必ずしも明らかではない.今回,産婦人科手術後の合併症の種類とその頻度について検討した.[方法]2001年10月から2002年12月までの間に手術室にて施行された以下の手術について術式・疾患とそれに対する合併症の頻度を検討した.[結果]開腹術は619例,内訳は帝王切開術246例,子宮全摘術143例,広汎・準広汎性子宮全摘術24例,子宮筋腫核出術127例,卵巣嚢腫摘出術44例,付属器切除術29例などであった.開腹術後の主な合併症は,術後出血にて再手術を要したのが3例(0.48%),腹腔内または後腹膜腔膿瘍にてドレナージを要したのが2例(0.32%),肺梗塞が3例(0.48%),腸閉塞にて開腹手術を要したのが,1例(0.16%)であった.腹腔鏡下手術は122例あり,その1例(0.81%)に腹腔内出血にて再開腹術を要した.経腟手術(今回の検討で子宮内容除去術は除いた)は122例あり,その内訳は子宮頚部円錐切除術58例,子宮鏡下手術22例,子宮脱手術19例などであった.円錐切除術後の出血にて手術室での止血を要した例は4例(6.9%)認めた.[考察]開腹手術,腹腔鏡下手術で大きな合併症の率は高くなかったが,1%未満の率で認められた.また,子宮頚部円錐切除術では,術後出血が高率にみられた.術式に応じて,具体的にインフォームド・コンセントを行うにあたり,この研究は有用であると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 327-327, 2003


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