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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
妊娠・分娩(1)
急性腹症を呈したストーマ造設後クローン病合併妊娠の1例


吉田 有里, 馬場 直美, 西 弥生, 阿部 崇, 三浦 敦, 村田 知昭, 澤 倫太郎, 米山 芳雄, 竹下 俊行
日本医科大学産婦人科


 クローン病は肉芽腫性炎症性腸疾患であり,その好発年齢は20代で,非寛解期の妊娠症例ではその増悪が認められる場合がある.今回我々は,クローン病の増悪ではなく,肛側の腸管への内容物の多量流入が疼痛の原因と考えられた,ストーマを有するクローン病合併妊娠患者の急性腹症を経験したので報告する.症例は33歳,未経妊未経産.19歳時よりクローン病を指摘され,ストーマ造設術を含めて計3回の腸管切除手術歴があり,以後内科でメサラジンの投与にて経過観察中であった.平成14年7月2日より5日間を最終月経として妊娠し,以後外来で妊婦健診を施行し,妊娠経過は順調であった.妊娠27週0日に,持続する重度の下腹痛を主訴として当科外来を受診.子宮収縮は軽度存在.クローン病の悪化による疼痛も疑われたため,入院管理とした.入院後,塩酸リトドリンの持続点滴により子宮収縮は消失したが,さらに持続する穿通性疼痛を訴えたため,ペンタゾシンを間欠的に投与.腹部理学所見及びX線撮影,便潜血反応では,クローン病の増悪を疑わせる所見は乏しかった.その後の診察・経過より,年末年始を期に食事摂取量が急激に増加し,肛側の腸管へ内容物が多量に流入したことが疼痛の原因と考えられた.そのため,整腸剤の投与,低残渣食の摂取及び食事量のコントロールにて徐々に臨床症状は軽快,妊娠29週6日に退院となった.今回の症例のようにストーマを有するクローン病合併妊娠患者が,突然の腹部症状を主訴に受診した場合,その原因がクローン病の増悪以外にもストーマ関連および産科疾患によるものも念頭において診断することが重要であると思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 350-350, 2003


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