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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
妊娠・分娩(2)
異なる経過をたどった子宮脱合併妊娠の二例


門脇 綾1), 奥田 美加1), 大関 はるか1), 倉澤 健太郎1), 長瀬 寛美1), 住友 和子1), 春木 篤1), 石川 浩史1), 安藤 紀子1), 高橋 恒男1), 平原 史樹2), 山中 美智子3)
横浜市立大学母子医療センター1), 横浜市立大学産婦人科2), 神奈川県立こども医療センター周産期医療部産科3)


 子宮脱は高齢者に好発するが,妊娠に合併することはまれである.流早産や分娩障害の原因となりうるため,周産期管理に注意を要する.今回,妊娠中に発症した子宮脱合併妊娠の二例を経験したので報告する.
症例1)39歳,2回経妊1回経産.妊娠初期より当院でフォローしていた.妊娠12週頃より子宮腟部が陰裂を超え脱出し,妊娠14週,脱出は5cmに達した.還納し安静としたところ以後は脱出が見られなくなくなった.妊娠39週,2924gの児を正常分娩した.分娩後一時的に尿失禁,便失禁を生じたが,一ヶ月健診では子宮腟部の軽度下降を認めるのみで子宮脱は改善していた.
 症例2)32歳,1回経妊1回経産.近医にて妊娠16週より子宮下垂を指摘.次第に増悪し,子宮頸部は延長し,膀胱脱を伴い,陰裂より約10×5cmの子宮腟部が脱出する状態となった.妊娠21週よりペッサリーを挿入したが,脱落と再挿入を繰り返した.ペッサリーによる軽度の排便時苦痛を訴えたが,排尿障害はなかった.妊娠28週に胎児心奇形のため前医へ紹介され,妊娠29週より早産予防目的に安静のため入院管理となった.妊娠32週頃よりペッサリーによる保持が不可能となった.30分程度の右側臥位で自然還納が可能であったが,歩行や排便で再び容易に脱出する状態であった.妊娠35週より,児の出生後の管理目的に当院にて管理,妊娠37週現在,妊娠継続中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 354-354, 2003


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