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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
妊娠・分娩(7)
当院における新生児聴力スクリーニングの実施状況


佐藤 雄一, 佐藤 仁
産科婦人科舘出張佐藤病院


 【目的】新生児期の聴覚障害は,その後の発達に重大な影響を及ぼすため,早期の発見と適切な援助が必要となる.そのため,発見には出生児全員を対象としたスクリーニングが必要である.当院でも,平成11年より自動聴性脳幹反応(AABR)や,誘発耳音響放射(TEOAE)を導入し,検査を行ってきた.今回は,AABRの実施状況につき報告する.【方法】平成11年11月より平成15年3月まで,当院で出生した児4980人のうち,新生児搬送になった症例や,TEOAEの症例を除き,新生児聴力スクリーニングの必要性に同意を得た4605例(92.5%)に,AABR(natus-ALGO2e)を行った.原則として検査は,日齢1日目に行い,refer(要再検)の場合は,翌日さらに翌々日に再検査・再々検査を行った.入院中2回以上referの場合は,精査のため専門医を紹介するか,一ヶ月検診時に再検とした.【成績】4605例中日齢1日目に片側または両側ともreferであった症例は,421例(9.14%)であり,再検査でのreferは44例(0.96%),再々検査では13例(0.28%)であった.入院中検査refer13例の内訳は,両側5例(1例は一ヶ月検診でpass,4例は専門医に紹介),片側5例(小児科医により経過観察または専門医紹介),先天奇形3例(小耳症,外耳口閉鎖,口唇口蓋裂)であった.【結論】初回検査のrefer率が従来の報告よりも高かったが,日齢1日目での検査のためと考えられた.新生児聴力スクリーニングの重要性が再認されたが,今後は異常が出た場合の地域・組織的なサポート体制の充実が必要と思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 370-370, 2003


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