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第106回学術集会(平成15年10月5日)

【一般演題】
奨励賞候補(3)
卵管間質部妊娠に対する腹腔鏡下手術の有用性


片岡 由季, 熊切 順, 菊地 盤, 島貫 洋人, 小堀 宏之, 北出 真理, 武内 裕之, 木下 勝之
順天堂大学産婦人科


 【目的】子宮外妊娠は全妊娠の約1%にみられ,そのほとんどが卵管膨大部妊娠である.近年,大部分の卵管妊娠が腹腔鏡下に治療されるようになってきたが,間質部妊娠は正確な術前診断が困難な場合もあり,いまだに開腹下の手術が行われる場合が多い.当教室では1992年から腹腔鏡手術を施行し,これまで7例の間質部妊娠に腹腔鏡下手術を施行してきた.今回当教室で卵管間質部妊娠に対して施行している腹腔鏡下術式について供覧し,手術成績について検討する.【方法】1993年1月〜2003年6月までの間に腹腔鏡下に診断治療を行った子宮外妊娠145例中,間質部妊娠は7例(4.8%)であった.経膣超音波腟検査またはMRIにより,すべての例で子宮外妊娠の術前診断が得られ,腹腔鏡下手術が施行された.手術方法は,生理食塩水で100倍に希釈したvasopressinを外妊腫瘤の周囲に局注した.針状モノポーラーで外妊腫瘤部を楔状に切除した.切除後の筋層は2〜3層に連続縫合し,漿膜面も同様に連続縫合またはbase ball sutureを行った.摘出した外妊組織は,トロカールまたは経腟的に体外に回収した.【結果】すべての症例で腹腔鏡下に手術が完遂できた.患者平均年齢は28.5±7.3歳,平均妊娠週数は7週1日±4.1,右間質部4例,左間質部3例であった.手術既往は帝王切開術が1例,対側卵管切除後が1例,同側附属器切除後が1例ずつあった.手術成績は平均出血量79.3±18.5g,平均手術時間55.6±100分であった.【結論】間質部妊娠に対しても,開腹に移行することなく安全な腹腔鏡下手術が可能であると思われる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 40(3) 391-391, 2003


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