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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
子宮悪性腫瘍3
尿道腟中隔,腟壁に孤立性転移を認めた子宮体癌(IIIa,Ic)の2症例


田村 正明, 中澤 禎子, 松永 竜也, 小平 博, 今井 一夫
横須賀市立市民病院産婦人科


 子宮体癌の再発risk因子として,リンパ節転移,筋層浸潤,脈管侵襲,分化度などが考えられている.今回,再発high risk群もしくはその因子を有した症例で,その転移形式が不明瞭で,しかも比較的稀な部位への晩期および早期の孤立性再発を認めた2症例を経験した.症例1は69才,H8年3月に腹式単純子宮全摘+両側付属器切除+骨盤内リンパ節郭清術(以下,ATH+BSO+PLADとする)を施行した.術後診断は子宮体癌IIIa期(pT3a,pN0,M0)GIであった.後療法として,化学療法を施行し,特に再発など認めず経過観察していた.しかし,H15年10月に尿道腟中隔腫瘍(φ3cm)を認め,生検にて,adenocarcinoma,consistent with metastaticであった.放射線療法,化学療法を実施し,PRに至った.症例2は,73才,H15年3月にATH+BSO+PLADを施行した.術後診断は子宮体癌Ic期(pT1c,pN0,M0)GIIIであった.risk因子は,組織分化度と筋層浸潤であった.後療法として化学療法を施行し,経過観察していた.しかし,同年12月に腟壁腫瘍(φ1cm)を認め,腫瘍摘出術を施行した.病理はadenocarcinoma,vagina,consistent with metastatic.現在,放射線療法と化学療法を併用し治療中である.子宮体癌の腟側への孤立性転移は他の部位と比べ,遭遇する機会は少ない.しかし,早期癌の膣部への転移が決して低くないとする報告も見られ,implantationによる可能性も考えられるが,転移経路,進行期や予後因子との関連も明らかではない.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 141-141, 2004


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