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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
子宮筋腫・子宮内膜症
残存筋腫核の検索における接触超音波(CUS)の有用性の検討


島貫 洋人, 菊地 盤, 北出 真理, 武内 裕之, 木下 勝之
順天堂大学産婦人科


 【目的】子宮筋腫に対する外科的治療は,妊孕性を温存する子宮筋腫核出術を行う機会が増加しており,近年では低侵襲である腹腔鏡下子宮筋腫核出術(LM)が施行されている.子宮筋腫核出術の問題点は筋腫の再発であり,その一因として筋腫核の残存が挙げられる,そこでLM後にUSを用いて残存筋腫核の検索および核出を行い,CUSプローブとTVUSプローブを比較しその有用性を検討した.【対象と方法】02年3〜7月に施行したLM42例を対象とした.手術適応は症状を有する径10cm以内の子宮筋腫または将来的な妊娠を希望する径5cm以上の子宮筋腫の症例とした.LMはすべての操作を体腔内で行った.術前の骨盤MRI所見を参考に,視診と鉗子による触診によって確認できた筋腫核を可及的に核出し,USにより残存筋腫核を検索した(1回目).USで描出され核出可能なものは追加核出後,再度残存筋腫核を検索した(2回目).検索は2回ともCUS,TVUSを行い,検出率と走査時間を計測した.【結果】通常のLMにより201個の筋腫核を核出し,USを併用して25個の筋腫核を追加核出できた.TVUSで検出された1回目/2回目の残存筋腫核58/33(個)のうちCUSで検出されたのは35(60.3%)/18(54.5%)(個)であった.TVUS,CUSの走査時間はそれぞれ61.9±38.1,91.0±45.3(秒)で有意にTVUSの方が短かった.【結論】USを用いた残存筋腫核の検索および追加核出は再発の防止に有用である可能性が示唆された.TVUSは残存筋腫核の検出率および走査時間においてCUSより優れていたが,子宮腔内にマニュピレーターが挿入されている状態では走査が困難であった.一方,CUSは腹腔鏡の術野でプローブ直下に筋腫核を確認できる利点があった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 160-160, 2004


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