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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
腫瘍/思春期・更年期・老年期
新しいE2測定法「エストラジオール-HRTキット」の臨床的検討


濱田 佳伸, 友部 勝実, 矢追 正幸, 安藤 昌守, 林 雅敏, 大藏 健義
獨協医科大学越谷病院産婦人科


 【目的】結合型エストロゲン(CE)製剤には10種類以上のエストロゲンが含まれており,その主成分はestrone sulphateである.CE投与中の血中E2測定の際,現在広く用いられているエストラジオールキット(E2キット)に交差反応性の問題がある.今回,我々はE2以外のエストロゲン及びその誘導体に対する交差反応性の低いエストラジオール-HRTキット(E2-HRTキット)を用いて,E2キットとの比較検討を行った.【方法】2002年5月より同年12月までに当院当科を受診した135名を対象としてインフォームド・コンセントを得た上で血清を採取した.86名は結合型エストロゲンによるHRTをうけており(CE群),8名はエストロゲンパッチ剤によるHRTをうけており(パッチ群),41名は薬剤の投与を受けていなかった(コントロール群).E2-HRTキットとE2キットにて血中E2濃度を測定し,キット間で比較検討を行った.【結果】コントロール群では相関係数r=0.956,回帰直線y=0.942x+1.415(p<0.0001)であった.CE群では相関係数r=0.930,回帰直線y=0.670x+5.15(p<0.0001)であった.パッチ群では回帰直線Y=0.871 X+4.073,相関係数r=0.961(p<0.0001)であった.【結論】E2-HRTキットはCE投与時の血中E2濃度をより正確に反映しており,HRT時の血中E2濃度のモニターに有用と思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 171-171, 2004


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