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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
不妊・不育/子宮奇形
conventional IVFにおいて,精子運動パラメータは受精率を反映するか


鈴木 孝太, 笠井 剛, 藤江 道子, 三宅 麻喜, 島 崇, 島津 由加里, 和田 麻美子, 鈴木 真梨子, 平田 修司, 星 和彦
山梨大学産婦人科


 【はじめに】近年,多くの施設で精子自動分析装置(CASA)が用いられ,精子の運動性を種々のパラメータで評価できるようになった.今回,体外受精(conventional IVF)における,それら精子運動パラメータと受精率の関係について検討した.【方法】2001年1月から2003年12月までに当科で施行したconventional IVF148周期のうち,受精障害がない(受精率≧20%)と判断でき,かつCASAによるデータが完全な91周期を,受精率80%以上の受精率良好群,80%未満の受精率不良群に分類した.各パラメータについて受精率良好となるか否かを,それぞれのパラメータにおける感度,特異度を計算した後,ROC曲線を用いて検討した.【結果】hyperactivationされた精子の割合を表すBurkman Index(B. I.)が良好群で有意に高い値を示した.また,Curvilinear velocity(VCL)とB. I.は受精率良好となるか否かを判断する有効なパラメータである可能性が示された.【考察】受精障害には,精子だけでなく卵子側の因子も多く関与し,精子運動パラメータだけで受精率を予測することは困難であろう.しかしVCL,B. I.が高値を示す場合,透明帯を通過できる可能性が高い,すなわちhyperactivationされた精子が多いと考えられ,受精率が良好となる可能性が示唆された.このことは,受精に関する精子の機能を臨床的に裏付けていると思われる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 172-172, 2004


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