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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
不妊・不育/子宮奇形
不妊症患者の治療に対する意識調査(特に多胎妊娠に対する意識について)


尾崎 智哉, 村越 毅, 松本 美奈子, 渋谷 伸一, 成瀬 寛夫, 鳥居 裕一
聖隷浜松病院産婦人科


 【目的】不妊治療を希望する患者の目的は,妊娠し児を得る事であるが,実際の治療法や妊娠後の管理について十分な情報を得ているかは疑問である.今回は,不妊症患者において不妊症診療に求めるものと多胎妊娠等の妊娠後の管理に対する意識程度を調査することを目的とした.【方法】当院,不妊内分泌外来を受診した患者に対してアンケート調査を行った.アンケート調査は無記名とし,本研究の主旨を文章にて説明し任意の同意のもとに記述を依頼した.【成績】有効回答を94例より得られた.病院選択に際し,43%の患者が「妊娠率」を重要視しているが,最も重要としているのは「病院・医院の評判」,「治療方針に対する十分な説明」であり約70%の患者が重視していた.しかし,多胎妊娠予防に対してはわずか1%しか重視していなかった.多胎妊娠がどの程度の早産率なのかとの問いに対しては,平均すると双胎38%,品胎49%の早産率と回答しており,ほとんどの患者が多胎は早産率が高いことを認識していた.しかし,21.5%の患者が多胎妊娠を希望していた.もし多胎妊娠となった場合では,双胎では97%が妊娠を継続したいと回答しているが,品胎では妊娠継続73%,妊娠中絶3%,減数手術15%であり,四胎以上では妊娠継続35%,妊娠中絶9%,減数手術41%であった.【結論】不妊症患者は治療に際し,医療サイドの対応や説明を重視しており,診療に際し十分な患者関係の樹立が必要であると考えられた.また,多胎妊娠については,現実のリスクを実感していない現状が浮き彫りになった.妊娠後の管理を含めた,さらなる患者教育が必要であると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 174-174, 2004


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