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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩5
当科における妊娠中毒症の臨床的検討


依藤 崇志, 王 恒伊, 塩沢 葉子, 佐野 麻利子, 櫻井 明弘, 湯原 千治, 鈴木 正明
賛育会病院産婦人科


 当科における妊娠中毒症の臨床的検討をした.対象は2001 10月〜2003 9月までの2年間の全分娩件数2337例の内,妊娠中毒症は58症例を認めた.その中で重症型43例について検討した.1)平均母体年齢30.4±4.9歳2)早発型は22例(51%),遅発型21例(49%)3)双胎3例を除くIUGRの頻度は15例(37.5%)4)子宮内胎児発育遅延について.妊娠中毒症55例の内,重症型40例,その内IUGRは15例の37.5%に認めた.軽症型は15例,内IUGRは3例20%に認めた.過去の報告同様に,重症型からの発症が多く,早発型に合併しやすい傾向を認めた.5)症状の内訳.8割に重症高血圧を認め,蛋白尿はほとんどの症例に認めた.6)分娩様式は帝王切開が多く,その適応は血圧のコントロールがつかなかった症例が多かった.7)産褥期の管理,特に降圧剤の使用について.半数以上の症例に,分娩後に降圧治療を要した.内訳は点滴治療が8例,経口降圧剤が16例であった.点滴治療は産褥4日目までには全例経口薬へ変更された.点滴治療を要するほどの症例では,産褥1ヶ月以降に内科治療へ移行する症例が8例中3例と,やや高率に認めた.逆に経口降圧剤でコントロールがつく症例でも,16例中2例は,その後内科治療へ移行しており,産褥期の慎重な血圧の管理が重要であることが示唆された.当院で経験した重症妊娠中毒症の内,肺水腫を伴った症例と,HELLPを呈した症例を報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 198-198, 2004


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