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第107回学術集会(平成16年6月20日(日))

【一般演題】
産褥
帝王切開術後出血におけるB-Lynch Sutureの経験


渡辺 浩二, 鈴木 麻水, 秋谷 文, 藤田 聡子, 真島 洋子, 酒見 智子, 塩田 恭子, 斉藤 理恵, 木村 俊夫, 板坂 俊典, 栗下 昌弘, 佐藤 孝道
聖路加国際病院産婦人科


 【緒言】日本の妊産婦死亡率は6.5(10万対)とカナダやスイスに比べて高く,その主な原因としては周産期における多量の出血が挙げられている.今回我々は帝王切開術後に多量の出血を認め,再開腹止血術を施行も止血に難渋し,B-Lynch Sutureにて止血し事なきを得た1例を経験したので報告する.【症例】42歳0経妊0経産.既往歴,手術歴なし.IVF-ET妊娠後,10週0日にて紹介受診.妊娠経過中貧血を指摘され,鉄剤服用していた.妊娠27週から横位.38週2日横位にて予定帝王切開目的に入院となった.38週3日予定帝王切開術施行.腹部正中切開,子宮に筋腫などはなく,子宮切開は深部横切開.児は女児3216g(AFD)Apgar9点であった.手術時間は72分,出血量は羊水込みで1240mlであった.術中にオキシトシンを5単位子宮壁に筋注.子宮縫合後は子宮収縮良好のため,子宮収縮剤の使用はなかった.手術室回復室にて300gの血塊を認め,病棟帰室後400gの出血あり報告を受け,弛緩出血あるいは縫合部不全の疑いでオキシトシンの点滴,マレイン酸メチルエルゴメトリンの静注,採血施行.その後も出血続き,Hb5.9のため,輸血開始し再開腹止血術施行.はっきりとした腹腔内出血はなく,はっきりとした縫合部不全は認められなかったが外陰部からの出血の持続を認めたためB-Lynch Sutureを施行.施行後より外陰部からの出血は著明に減少した.術後も出血の増多はなく術後10日目退院となった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(2) 203-203, 2004


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