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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
子宮頚部悪性腫瘍1
Villoglandularpapillary adenocarcinomaの1例


高島 明子, 安田 豊, 深谷 曉, 矢野 ともね, 木下 俊彦, 伊藤 元博
東邦大学付属佐倉病院産婦人科


 villoglandular papillary adenocarcinoma(以下VGA)は子宮頸部腺癌の一亜型で,平均年齢30歳台と若年者に発生する傾向があり,通常の子宮腺癌に比べ予後は良好であると報告されている.肉眼的には乳頭状の隆起性病変を形成し,外向性発育を示しよく発達した絨毛様の乳頭状構造及び腺管構造を特徴とされている.VGAは1989年に初回報告され,未だその報告は少ない.今回浸潤癌との鑑別が困難であった一例を経験したので報告する.症例は36歳,1経妊.他院にて,H.13 7月子宮頸部細胞診classIIIb,組織診にてendocervical glandular hyperplasia with atypiaと診断され,3ヶ月毎に組織検査を施行していたが同様の所見であった.その時点で子宮全摘を勧められたが,挙児希望が強く,経過観察されていた.H.14.4より当院にて転院し,定期検診中に妊娠成立.妊娠10週での細胞診はclassIであった.妊娠36週になり,不正出血を認め,子宮頸部にはカリフラワー状の不整腫瘍がみられた.組織診にてmucinous adenocarcinoma,endocervical typeであったため,子宮頸部腺癌(Ib)の診断にて,38週に腹式帝王切開術後に,広汎子宮全摘出,両側付属器切除,骨盤内リンパ節郭清術を施行した.子宮頸部にはポリープ状の隆起性病変を認め,術後病理検査にてwell differentiated villoglandular adenocarcinoma(Stage 0)と診断された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 238-238, 2004


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