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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
子宮頚部悪性腫瘍1
子宮頸部Glassy cell carcinomaに対するintra-arterial neoadjuvant chemotherapy(NAC)の治療効果


辻野 由砂, 大久保 貴司, 新田 律子, 臼井 真由美, 長井 智則, 斉藤 正博, 林 直樹, 竹田 省
埼玉医科大学総合医療センター産婦人科


 【緒言】glassy cell carcinomaは,子宮頸部腺扁平上皮癌の低分化型に属し,全子宮頸癌の1.6%と稀な疾患であり,予後は極めて悪い.当院ではdown staging,予後改善を目的に,子宮頸癌に対し動注を用いたNACを採用し,治療成績,予後について検討している.今回,子宮頸部glassy cell carcinomaについて検討したので報告する.【方法】glassy cell carcinomaa,IIa,IIb,IIIb,IVaの4例に対し,CBDC(AUC2.5〜4.5),etoposide(300〜350mg/m2),epirubicin(30〜40mg/m2)を基本としたレジメンにてNACを施行した後,主治療を行った.また,NACを行わず主治療を行った1例,計5例について検討した.【結果】NACを行った4例は,2〜3コース行い,主治療として広汎子宮全摘術を施行した.NACの直接効果としては症例1:IIa期はpT1b1N0M0,症例2:IIb期はpT1aN0M0,症例3:IIIb期はpT1bN0M0,症例4:IVa期はNAC中,症例5:Ib2期はNACを行わず手術を施行し,pT1b2N0M0であった.主治療後,追加治療として,症例1,3,5は放射線治療を行った.現在,症例1,2,3は26〜43ヶ月無病生存中,症例4はNAC1コース終了後,症例5は放射線治療中である.NACの副作用では4例計8コースにおいてgrade3以上の白血球減少,血小板減少はみられなかった.【結語】予後不良なglassy cell carcinomaに対し,動注化学療法が有用であると思われ,長期予後も含め今後症例を重ねて検討したい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 240-240, 2004


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