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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
卵巣悪性腫瘍4
当科で経験したSertoli-Leydig cell tumorの3例


竹島 絹子, 佐藤 奈加子, 藤木 豊, 佐藤 豊実, 沖 明典, 角田 肇, 吉川 裕之
筑波大学産婦人科


 Sertoli-Leydig cell tumorは卵巣腫瘍の中でも稀な腫瘍である.我々は開設より28年間で3例のSertoli-Leydig cell tumorを経験したので報告する.【症例1】61歳,多毛・声音低下,陰核肥大を主訴に近医受診しテストステロン高値指摘され当科紹介初診.左卵巣腫瘍に対して両側付属器切除術施行された.病理診断でSertoli-Leydig cell tumor(Stage Ia)であり,術後テストステロン,ACTHの低下を認めた.【症例2】54歳1回経産婦,腹部膨満感を主訴に近医受診し画像上20cm大の多房性卵巣腫瘍を認めその一部被膜外浸潤を認めた.その他陰核肥大や多毛などの男性化徴候を呈し,テストステロン371ng/dlと高値を示していた.術中迅速でadenocarcinomaのため卵巣癌根治術施行したが,最終的には低分化なSertoli-Leydig cell tumor(Stage IIc)で診断した.後療法として化学療法(EP療法)を5コース施行し,現在5年経過し再発徴候なく外来管理中である.【症例3】31歳1回経産婦,妊娠6週で卵巣腫瘍指摘され,当科紹介初診.画像上12cm大の充実性腫瘍を認め,妊娠12週で左付属器切除術施行された.病理学的には網状型の定型像は一部に認め中分化型と判定した(Stage Ia).妊娠は継続し,分娩後も再手術・後療法は施行せず経過観察とした.現在2年経過し再発徴候なく外来管理中である.卵巣Sertoli-Leydig cell tumorの症例について若干の文献的考察も加えて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 258-258, 2004


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